染錦椿と鴬（うぐいす）紋様 大壷 藤井勝雲 作 [263001]

【サイズ】径25.7ｃｍ×高さ34.8ｃｍ
【展示店舗】東京・恵比寿店

-----------------------------

有田焼の美術における第一人者、藤井勝雲による作品です。
優しく柔らかいタッチで、椿と鴬（ウグイス）の絵図が描き込まれた大作です。春を迎えるころ咲き誇る椿の庭で、ウグイスが楽し気に遊んでいる風景です。凛とした空気の中にも春の訪れを予感させるような景色を描きました。

商品名に「染錦（そめにしき）」と表記があるように、染付（下絵）と錦（上絵）の両方の技法が使われています。
染付（下絵）とは釉薬を施す前の素焼された本体に描く絵付けの技法。それに対して錦（上絵）は釉薬焼成された本体に追加的に赤や緑などの鮮やかな色彩を加えていく技法です。染付、錦ともにそれぞれの難しさがあり、それらを組み合わせて作る場合は全体の絵付け構成力なども含め大変高い技術が必要とされます。

この作品は高さが34.8cm ある大作で、有田で積み上げられた技術の粋が詰め込まれた作品です。

【作者プロフィール】
藤井勝雲（ふじいしょううん）

丹念に仕上げられた作品は、すべて手描きで製作。一筆一筆、気の遠くなるような根気と情熱を注ぎ製作しています。豪華絢爛な大坪をオマーン国へ複数回納品し、現在もオマーン王室に作品が飾られています。

1938年　佐賀県有田町生まれ
1954年　青雲窯主 伝統工芸士となり、藤井邦幸氏に師事
1983年　独立し、勝雲窯を開窯

1986年より現在に至るまで展覧会での入選歴多数　
西日本陶芸美術展　入選
佐賀県美術協会展　入選
九州新工展　入選
佐賀県陶芸協会賞
世界平和芸術協会　東京ギャラリー準大賞
國美藝術展推薦作家　優秀賞
日伊饗宴アートラベル　大賞
ミレー生誕200周年記念芸術祭　仏日文化芸術賞